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車検・点検・整備(修理)とは?

車検・点検・整備について、なるべく分かりやすくまとめてみました。

車検とは?
点検・整備(修理)とは?

車検とは?
はじめに、車検と点検整備の違いについて説明します。
車検=点検整備 と勘違いされている方もいると思います。


車検とは? ⇒車検証の裏側を御覧頂くと分かるのですが

自動車の検査は、安全・環境の面について国が定める基準に適合しているかどうかを一定期間ごとに確認するものであり、次の検査までの安全性等を保証するものではございません。したがって、使用者は、日常点検整備や定期点検整備を確実に実施するとともに、使用状況に応じて適切に保守管理を行う必要があります

と、あります。
つまり、車検とは国が定めたいくつかの基準(保安基準)に適合しているのかを検査し合格することで、自動車を公道で使用できる許可をもらえるという事です。そして、使用者の責任において車検の他に、日常点検や定期点検整備を実施する必要があるという事です。


車検時の保安基準検査項目は、以下の通りです。
保安基準の検査は、車検場及び指定整備工場などで行われます)

●車検証に登録してある車体と、実際の車体が同じものであるかの確認。
車体番号やエンジン形式などを参考に確認します。

● 車の外観検査。灯火類(ヘッドライト、フォグランプ、ウィンカーやバック灯など)・ワイパー・ホーンなどが正常に作動するかどうかを確認します。

● サイドスリップ検査。タイヤが横滑りしていないかの確認です。

●ブレーキの検査。前・後輪とサイドブレーキの機能、制動力(車を止める力)を確認します。

●スピードメータの検査。実際に車が出している速度と、スピードメーターが表示している速度との誤差を確認します。

●排気ガスの検査。マフラーの排気ガスが基準値内であるかを確認します。

●ヘッドライト検査。ヘッドライトの光軸にズレはないか、光度が規定内かなどを確認します。

●下回り検査。検査官が下にもぐりこんで、車体の下回りの確認をします。各部品の緩み、マフラーの排気漏れなどの不具合があるか検査します。

●提出書類の確認。提出書類に不備はないか確認します。

以上が大まかな検査項目になります。この全ての項目に合格することで
車検合格=保安基準適合となります。

どうでしょう?普通に動いている車なら殆どの項目は合格できそうな項目が多いです。
しかし、車にはブレーキパットなど色々な消耗部品がたくさんあります。
例えばブレーキパットの残りが僅かしか残っていなかったとしても、車検(保安基準の検査)では確認されません。そのまま乗り続ければブレーキトラブルで危険な状態になることは目に見えています。
そこで、車検時に同時に法定定期点検を行い、消耗部品や各部の点検整備を行うことで、はじめて安全性を確保する事ができます。


現在行われている車検のいくつかのパターンがあります。

■ユーザー車検

自動車のユーザー(使用者もしくは所有者)が自ら車検を受けに行く事。車検料金としては本人が受けに行くので、その分料金は安く済みますが、車検で不合格箇所がでてしまい自分で修理ができなければ、結局、整備業者に依頼する事になります。また、車検の前後に自らの責任において使用者本人が点検を実施するか、点検のみを整備業者に依頼する必要がありますが、実際はほとんどの場合が無点検状態だと思われます。


■ユーザー代行車検

自動車のユーザー(使用者もしくは所有者)に代行して代行業者が車検のみを実施する事。車検を代行業者が代わりに受けに行く為ユーザー車検に比べて代行料金などがかかります。もちろん車検に不合格な場所があればその部分の修理代金を請求されます。また、車検の前後に自らの責任において使用者本人が点検を実施するか、点検のみを整備業者に依頼する必要があります。こちらも実際は車検に通る箇所のみを確認するだけで、無点検状態だと思われます。


■法定定期点検付き車検

車検も法定定期点検も整備業者に依頼する方法です。国から認証を受けた認証工場では、資格を持った自動車整備士によって、確実な法定定期点検を受けることが可能です。また同時に交換が必要な車の消耗部品や修理箇所も把握できる為、自動車のコンディションを把握することができます。
ここで重要なのは、必要な車の消耗部品や修理箇所の見極めです。使用者とよく話し合い、自動車がどのような使われ方をしているのかなども考慮しながら、本当に必要な消耗部品や修理を行っている整備業者が安心です。
また、
国から認証を得ている認証工場で点検・整備を行うとフロントガラスの助手席側上方に丸いステッカーが貼られます。このステッカーは「点検・整備済みステッカー」といい、定期点検整備を確実に実施したことを示す「安心の証」です。数字は、次回定期点検整備の期日を示しています。
近年、短時間で車検が終わるというような事をかかげているところも見受けられますが、当日は車検・法定定期点検や車検不合格部分の修理のみを実施し、時間のかかる消耗部品の交換や修理は後日という場合があります。作業を分ける事で車検自体にかかる時間と金額が抑えられたように思えますが、部品交換や修理の中には法定定期点検と同時に交換や修理を実施した方が合計した時間もかからず、工賃も安く済む場合もありますので注意が必要です。



車検は車検有効期限(車検証に記載されています)の1ヶ月前から受けることが可能です。


車検時に来店する際にお持ち頂く書類一覧は以下の通りです。

●車検証

●自動車損害賠償責任証明書

●自動車税納税証明書(継続検査用:期限の切れていないもの)

注)自動車税納税証明書を紛失した場合は、県内ナンバー車(軽自動車を除く)であれば確実に納税されていればお持ち頂かなくても問題ありません。

●使用者様の認印(シャチハタ以外)





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